藤井先輩の私。

病院に着くと、急いで救急治療室へ急いだ。


特攻服を着ているせいか、廊下を歩く患者や看護師が驚いてる。


急いで来たんだから、しかたないだろ。



救急治療室へ向かうと、事情を知った看護婦に


「楠木さんはこちらの部屋です」


と個室へ案内された。



おやじと母さんは中にいるのだろうか。





ガラガラガラッ








「綾姉!!!」





そう言って綾姉のベッドへ飛び込むと………













「あら、江梨香?どうしたのよ」











へ?






ケロッとした顔で不思議そうにこっちを見る綾姉がいた。




「えっ?綾姉倒れたんじゃ……」




「うん、倒れたわ」



「え?なんでそんなにピンピンしてんの」




「元気じゃ悪いかしら?」




えええぇぇ!?



なにそれ。



いや、綾姉が無事でよかったはよかったけどさ…。



「貧血だったみたい。お父様とお母様が慌てて救急車呼ぶもんだから」




あんのおやじぃ!!



っていうか…お父様お母様って…鳥肌たつよ。



「で、おやじたちは?」



安心した私は、近くのパイプ椅子に腰かけた。



「医師とお話してるわ」



「そっか…」




ほんと…たいしたことなくてよかった。


「あら、今日“紅蓮祭”じゃないの?江梨香」



「あ…うん」



「悪いことしちゃったわね。3ヶ月に一回なのに」



「いいよ。全然」