藤井先輩の私。

「わりぃ……」


「どうしたんスか?総長」



心配そうにこちらに近づくコマ。


あたしは、自分の携帯を強く握りしめて、バイクにまたがった。



「総長?」



「今日の先頭はお前が走ってくれ。あたしは………すまねぇ!」



コマの返事を聞かずに、アクセルを思いっきり踏みこみ、走った。






総長失格かもれない。



でも…、こんなときに走られるほど、あたしは強くない。





綾姉が心配だ。



あたしのたった一人のお姉ちゃんだ。










親父からの初めての電話がこんなだなんて。


死ぬんじゃねぇぞ。



綾姉!!