黒板には
“直哉と真奈!熱愛発覚!?”
の文字と、直哉と私であろう、男の子が女の子をおんぶしている絵。
「ふざけんな…」
直哉は低い声で言うと、黒板消しを手に取ってそれらを勢いよく消しはじめた。
それを見て私も、急いで黒板に駆け寄って黒板消しでそれらを消した。
教室は一気に静かになる。
私は消しながら、直哉をチラッと見た。
「………」
眉間にシワを寄せて、今までに見たことのない怖い顔をしていた。
…ねぇ直哉。
そんなに嫌?
私とそういうように見られるの。
そんなに気にしなくていいと思ったのは
私だけ?
「………」
私は涙が出てきそうになるのを必死で堪えた。
「…帰る。今日は部活なし」
全て消し終わったとき、直哉は静かにそう言って、鞄を持って帰って行った。
「…真奈ちゃん」
エリカが黒板の前から動かない私の横に来た。
心配そうに顔を覗き込む。

