翌日、この日も部活があったので、私はいつも通りに部室へ向かった。
「どうだ!俺、うまいだろ!」
「ちょっと!やめなよ!」
部室として使わせてもらっている教室。
何だか今日は騒がしい?
きっとまたタカヤ君が何かしているんだろう。
そう思って私は、笑顔で教室へと入った。
「おはよ」
きっとまたタカヤ君が……
って思ってた。
だけど…
「何…これ…」
「真奈ちゃん……」
エリカが苦虫を潰したような顔で私を見る。
周りの子達はニヤニヤしてたり、複雑な表情を浮かべている。
「おはよ。お、真奈、何入口で突っ立ってんだよ。邪魔だろー。ん?何だよみんな。何して……」
直哉も気付いた。
「…っ何だよこれっ!!!」
直哉は黒板に駆け寄った。
「直哉~!俺、実は跡つけてたんだよね。そしたら~みたいな~」
タカヤ君がニヤニヤと笑って言う。
私は泣きそうになるのをぐっと堪えた。