君と離れてから


一体 何年経っただろう



別れの日を今でも覚えている



偽りの涙だと 非難されても



私は 君との別れに涙した



泣き崩れる彼女を見たから



君とのかけがえのない想い出―



小さな私の大冒険―


私の手から離れて行った君―



楽しかったよ



小さな頃から君を知っていた


私を残して どんどん成長していく君―



ずっと一緒に居られると思っていたのに



君だけ行ってしまうなんて



君と離れてから どれくらいの月日が流れただろう



日々を過ごす内に 傷は癒えていた


時折 君の名前を口にして―




1枚の葉書が家に届いた時



私は事実を知る―



君が 今朝 遠くに行ってしまったと―


遠く


遠くへ―


逝ってしまったと―



もう一度会いたかった―


会えない距離では無かったのに―



今では すっかり 遠くなってしまった



忘れない


忘れられない



君と過ごした時間―



温もりを 香りを 感触を―




どうか


どうか




安らかに―