料理、本当に上手になったわね。やっぱり愛の力かしら?」

そんなカトレアの言葉に、横になっていたロイドは寝返りをして背中を向けた。

けれど耳だけはしっかりこっちに向けている。

バレバレだと二人は思ったが、気にせずマリアは会話を続けた。

「そんなことないわよ。私は元から料理は上手だったの!」

そう言うマリアだったが明らかに照れ笑いを浮かべている。



・・・他愛のない会話をしている間に、いつの間にかロイドは本当に眠ってしまったようで、かすかに寝息が聞こえてくる。

この暖かさのせいであろうか、カトレアも眠気に襲われ、芝生に寝転がった。