ベーコンの焼ける香ばしいにおいと、笑い声で目覚めたカトレア。

部屋から出て、その笑い声の元へ行くと、ロイドとマリアがにこやかに話をしていた。

「おはよう。」

カトレアが扉を開けた拍子に、二人はカトレアの方を見てタイミングを合わしたかのように挨拶が返ってきた。

「おはよう。どうしたの?二人そろって?」

普段あまり見慣れない光景にカトレアは戸惑っている。

「仕事も一段落したし、休暇をもらってね。だから今日は休み。」

そう言ってロイドはマリアの作る朝食をまだかまだかという感じに、チラチラマリアの手元を見ている。