「あっ!ママ。おかえり~♪」

台所には機嫌の良いマリアが立っていたのである。

「あらっ!?今日は早いのね?」

買い物袋を下に置き買ってきたものを冷蔵庫にしまいながら尋ねると

「今日は特に忙しくもなかったから、早く帰って良いって婦長が。そしたらママが居なかったから、たまには私が夕飯作ってみようかなぁって思って・・・。でもやっぱりダメね。ママみたく作れない。」

「それはそうよ。だって年期が違うもの、年期が・・・」

なるべく普通に、そしていつものような会話をマリアとしていたが、マリアの目線は見慣れない店のロゴの入った買い物袋。