「アンナとニックは付き合っていました。アンナはとても美しく、僕とニックにとってアイドル的存在だったのです。講義に出る時、遊ぶ時、いつも3人一緒で、僕達はアンナの笑顔に癒されていました。」

よほど良い思い出なのであろう。話しをしている時のジェフはとても懐かしそうに・・・そして嬉しそうであった。

けれど突然、言葉が詰まり、ジェフの目付きが変わったのだ。

「・・・突然、僕達3人の前に彼女が現れたのです。・・・そう・・・ミリアムが・・・。今思えば、その時からだったのでしょう。歯車が狂い始めたのは・・・。」