子供の成長は早いもので、そんなマリアも6歳になり学校に入学することになった。

持ち前の明るさで友達はすぐにでき、朝、元気に学校へ向かうマリアを見て私ももっとがんばらないと、と思ったりするのである。

けれども日に日に成長するマリアだったが、未だに泣いて起きない日は1度もなかった。

おそらく怖い夢でも見たのであろうが、理由を聞いても泣く一方で話してくれない。

6歳にもなって・・・気にならない親はいないのである。


そんな時、マリアマリアの優しさを象徴するような、ちょっとした事件がおきた。

ロイドが護身用にいつも枕元に隠してあった銃がなくなったのである。

なくなったのが銃だけに、ロイドもカトレアも大騒ぎ。二人が必死に探している中、マリアだけは下を向いておもちゃ部屋で立っていた。

不審に思って問いただしても

『知らない。』

の一転張り。