静まり帰った家に突然鳴り響くインターホン。

ようやく眠りについたカトレアがその音に飛び起き、時計を見ると2時を指していた。

・・・夜中の2時である。


時間も時間だし出ないでおこうと、カトレアは寝返りをして、また眠りにつこうとしたが、インターホンは鳴り止む事なく鳴り響いている。

「こんな時間になに?」

不機嫌そうにカトレアは立ち上がり、恐る恐る覗き穴から訪問者を確認すると、そこには男の人が立っていたのである。

けれどカトレアは恐怖心より懐かしさを感じ、扉を開けたのであった。


訪問者の名前は『トッド』

・・・ロイドの部下である。

「懐かしいわね。でもこんな時間にどうしたの?」

トッドの表情から何となく嫌な予感がするカトレア。

カトレアがトッドの顔を覗き込むと、トッドは重々しく口を開いた。