横になったまま、ふと窓に目をやると、まだ月が高い位置にある。

さっきの夢で喉がカラカラになり寝付けなくなったカトレアは、水を飲むためにキッチンへと向かった。


すると真夜中なのに扉の隙間から電気の明かりがもれている部屋があったのである。

そこはマリアの部屋である。


コンコン


「まだ起きてるの?」

扉越しに尋ねると、少し扉が開きマリアが顔を出した。

「部屋の掃除してたら、いつの間にかこんな時間に・・・。ところでどうしたの夜中に?」