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あの日以来、穏やかな日が続いている。

こんな日がずっと続くことはないことくらいカトレアには分かっていたが、ここ数日、久しく味わっていない平和な日々を幸せに感じていた。

・・・けれどやはり何かが水面下で動いていたのだ。

黒い影が少しずつ迫ってきていたのである。

そんな前兆は突然やってきた。

前兆・・・?

いやカトレアなら気付いていたはずであろう。一言で言うなら

「平和ボケ」

今のカトレアにはその言葉がぴったりである。