図書室とタオルケット


誰がこのタオルケットの持ち主でもいい。
誰でもいいからありがとうって伝えたいよ・・・。


久しぶりの他人からの優しさが嬉しかった。
だから余計に私の中に引っかかっていた。



昨日よく眠れなかった私は、見事に寝坊してしまった。
ぼさぼさの髪にアイロンをあて終えると、バタバタ化粧をして携帯片手に家を飛び出した。
時計はすでに10時を回っていた。

私が学校に着いたのは昼前だった。
周りは午前中最後の授業を受けている様だった。

教室に入るか保健室に行くかで迷っていた私は、売店でコーヒーを買ってから教室に上がった。