最近、邑と尋と千里の3人大嫌い。


コレ、結構みんな言ってる。


2年になって急に調子乗り出してウザい。


しかも、3年の歩っていう男子のストーカーしてるし。


実際、歩は邑のこと嫌いって言ってたし。


そういうところも含めてマジ嫌い。


「邑、ウザくね?」

「うん。やけん、ウチさっきどいてっち言われてもどかんかったんで。」

「ハハッ。」


みんながだんだん座り初めて座る場所がなくなりそうなって麗香にひっぱられて座らされたところは、戸川先生の斜め前。


「よかったやん。」

「うん。」


嬉しいけど、なんかモヤモヤする。


前なら素直に喜べたのに、何か喜べない。


凄く嫌がられてる気がして・・・。


映画は人気アニメの映画だった。



見始めて30分がたった頃、邑と良が立ち上がり集会室を出て行った。


その理由はきっと全員が分かったと思う。


紅団団長の村中先輩と邑の元彼の田渕星斗と話をするため。


どんだけ好きなのって感じ。


ハッキリ言って、どこがいいのかわかんない。


特に田渕星斗。


村中先輩は遠くで見たらカッコいいけど、近くで見たら幻滅って感じ。


3分ぐらいして帰ってきた邑たち。


「絶対、団長と話しに行ったんでなぁ。」

「うん、うん。」


あたしは麗香とそう話した。



それから5分後・・・。


つまらん・・・相当つまらん・・・。


サボろっかなぁ。


「キム、サボらん?」


麗香から言ってきたことに相当驚いた。


麗香は真面目だからサボるなんてこと絶対しないのに。


「いいよ。」

「どうやって、抜け出そっか。」

「トイレ行くっち言えば?」

「でもさ、邑たちに言われそうやね?」

「いいやん、気にせんで。」

「そうやな。ちょっと、サボるけん。」


麗香は梨佳ちゃんに一言言って、あたしと一緒に部屋を出た。


「気持ちー。」

「やっぱ、外の空気の方がいいな。」

「いつ、戻る?」

「もう少しおっちょこう。」

「うん。」