9日目。


中体連2日目。


今日この日は、あたしのアンラッキーの日となる。


「おはよう。」

「おはよう。」


やっぱり、今日も人数は少ない。


増えてもないし、減ってもない。


昨日と同じで教室につくと若葉が本を読んでいた。


「今日も来るかな?」

「あぁ、あの人。」

「うん。」

「来るんやね?知らんけど。」


いつも戸川先生は4組担当。


だから、今日も4組担当だと思ってた・・・。


「香!!大変、大変!」

「何!?」


教室に駆け込んできたのは、近所の友達の花。


「戸川先生、1組担当っち!」

「はっ!?」

「今日ずっと、1組におるっち!」

「嘘・・・やだー!!嘘やろー!」

「マジで。」

「うっわ、最悪・・・。」

「残念やったな、香。」


若葉が顔を伏せたあたしの肩を叩く。


「はーい、おはようございまーす。」


教室に入ってきたのはウザい国語の先生。


「先生、今日っち戸川先生1組担当なん!?」

「うん、そうですよー。」

「うー・・・最悪・・・。」

「あれ?もしかして香ちゃん、戸川先生のこと好きなんかなー。」

「違う違う!!」

「ハハッ。」


本当に最悪・・・。


何で、よりによって1組なのー!


しかも、今日は合同授業じゃないし・・・。


あたしも1組が良かったよー!!


先生のバカー!!


↑全然、先生のせいじゃないのに勝手に先生のせいにしてる自分。


「大丈夫、4組は面白くて優しい人達ばっかりやけん4組におっちょきよっちいっちょんけん。」

「先生が?」

「うん。戸川先生にちゃんといっちょんけん。」

「ホントに?」

「ホント、ホント。」


しかも、今日に限って4組担当の先生は前沢。


前沢は4組のクラスにいる郷田っていう車椅子にのってる男子のお世話係。


顔からしてウザいけど、性格もウザい・・・。


「面白い」っていう生徒もいるけど、あたしは一生好きになれないタイプ。


「じゃぁ、一応席に着いて。」