「知らんしそんなん・・・。はぁっ。3人に聞かれるとか世界中の人に聞かれたも同然やろ。」

「違う、違う。全然、違うけん。」

「超最悪!!それっち、兄ちゃんの知り合い?」

「うん。」

「同じ学校?」

「うん。」

「自転車部?」

「いや、違う。」

「マジでー・・・。」

「マジでー。」


兄ちゃんの面白そうな笑顔がだんだん憎たらしくなっていく。


言ってくれればいいのに・・・つーか、知ってたら最初っから話さないっつーの!


それぐらい考えれば分かるやろ・・・。


兄ちゃんのこういう面倒くさいトコロ大嫌い!!


とうとう、クラス中に知られた話は兄ちゃんの友達にまで広まっていき・・・。


あたしの恋は一体どこまで広がるのやら。


恋をするのが嫌になってくよ・・・。



こんな風に、兄ちゃんと口争いしてる間にも時間は止まることなく、進んでいく。


そして、後残り11日。