こんなに自分の名前を呼ばれて嬉しいと思ったのは4年生以来だよ。
火照った顔を両手で隠しながら階段をイッキに駆け下りた。
「キム、待ってー!」
後ろから聞こえてくる望たちの声なんか関係なしに、教室まで走った。
この時のあたしは何で「次頑張って」って言われたのか良くわかんなかった。
奈美に聞くと、「次体育やけん。」
あぁ、そういうことねって感じ。
「頑張って」って言われたからには頑張らないわけにはいかない!
体育はバスケの試合、必死に走り回って一生懸命パス回して。
最後の試合の時、最初のシュートのチャンス。
「キム!」
麗香があたしにボールを渡す。
ゴールと距離が近くて入らないかもと思いながらも「入って」そう願いながら投げたら・・・。
奇跡的に投げたボールは真っ直ぐゴールの中に入ってくれた。
「イェーイ!」
クラスのみんなからそんな声が聞こえてくる。
あたし、自身も嬉しかった。
多分、先生のお陰だな。
それからの授業は全部ハッピーな気分で過ごせた。
でも、また嵐が帰ってくる・・・。
給食の時間。
戸川先生は菊池先生の助手みたいな感じだから、給食はいつも4組のメンバーと食べる。
今日は羨ましい限り・・・。
奈美の班で一緒に食べることになったみたいで・・・。
しかも、羨ましいのはそれだけじゃなくて・・・。
戸川先生が座ってるのは奈美の目のまん前!
あたしでもこんなに急接近したことはないのに・・・奈美がそうとう羨ましい!
「いいなぁ、奈美。」
「何が?」
「そこの席~。」
「いいやろー。」
先生がいないのを見計らって、奈美と話した。
しかも奈美の後ろは望。
しかも!奈美と同じ班なのは佐奈も!
3人とも羨ましいよ・・・。
奈美の班は1番端、あたしの班も1番端・・・。
しょうがないと思って、食べ始めたとき、望たちがあたしの方を見てニヤニヤする。
奈菜も茉里もニヤニヤしてる・・・。
火照った顔を両手で隠しながら階段をイッキに駆け下りた。
「キム、待ってー!」
後ろから聞こえてくる望たちの声なんか関係なしに、教室まで走った。
この時のあたしは何で「次頑張って」って言われたのか良くわかんなかった。
奈美に聞くと、「次体育やけん。」
あぁ、そういうことねって感じ。
「頑張って」って言われたからには頑張らないわけにはいかない!
体育はバスケの試合、必死に走り回って一生懸命パス回して。
最後の試合の時、最初のシュートのチャンス。
「キム!」
麗香があたしにボールを渡す。
ゴールと距離が近くて入らないかもと思いながらも「入って」そう願いながら投げたら・・・。
奇跡的に投げたボールは真っ直ぐゴールの中に入ってくれた。
「イェーイ!」
クラスのみんなからそんな声が聞こえてくる。
あたし、自身も嬉しかった。
多分、先生のお陰だな。
それからの授業は全部ハッピーな気分で過ごせた。
でも、また嵐が帰ってくる・・・。
給食の時間。
戸川先生は菊池先生の助手みたいな感じだから、給食はいつも4組のメンバーと食べる。
今日は羨ましい限り・・・。
奈美の班で一緒に食べることになったみたいで・・・。
しかも、羨ましいのはそれだけじゃなくて・・・。
戸川先生が座ってるのは奈美の目のまん前!
あたしでもこんなに急接近したことはないのに・・・奈美がそうとう羨ましい!
「いいなぁ、奈美。」
「何が?」
「そこの席~。」
「いいやろー。」
先生がいないのを見計らって、奈美と話した。
しかも奈美の後ろは望。
しかも!奈美と同じ班なのは佐奈も!
3人とも羨ましいよ・・・。
奈美の班は1番端、あたしの班も1番端・・・。
しょうがないと思って、食べ始めたとき、望たちがあたしの方を見てニヤニヤする。
奈菜も茉里もニヤニヤしてる・・・。

