「付き合ってないよ!


相手彼女いるし・・・」


咄嗟に否定したけれど、


保身の為なのか、


そう思うと、途端に居心地が悪くなった。


「彼女がいる奴なんか・・・!」


言いかけて口を閉ざす。


プライドが邪魔しているのか。


そして、


あたしの気持ちが動かない事も多分、解ってる。


あたしも、もう、何も言えない。


空気は悪いまま、最後に、


「解った」


それだけ、謙吾は言って、帰って行った。