「はー・・・海に行きたい・・・」


7月も数日過ぎて、窓の外からサンサンと射し込む太陽の光。


「夏があたしを呼んでいるー」


「解ったからちょっとはテスト勉強すれば?


自習だからって私の邪魔はしないでよね」


麻子から厳しいお言葉だ。


テスト前で自習中。


真面目な麻子はもちろん勉強中だけど、


あたしは下敷き片手にボンヤリ。


「でも海かー、確かに行きたいよなぁ」


一緒に形だけ自習していた雅司が乗っかる。


「でしょ?」


雅司と海なんて最高!


パッと明るくなるけど。


「つか彼女が許さないでしょ。


あゆを期待させんじゃないよ」


麻子の台詞はキツイけど、あたしがぬか喜びしない様にだ。