「何か言いたい事あるんだろ?


ちゃんと言えよ」


珍しく喧嘩腰な気がして気圧される。


「・・・」


言葉を選んで俯く。


「あゆと気まずいの嫌なんだけど」


(え・・・?)


顔を上げると、拗ねたような雅司の顔があった。


こういう所は相変わらず可愛い。


「仲直り、しよ」


有耶無耶なまま、関係だけの修復を求められる。


結局は、何も変わらないのか。


否定も肯定もしないでいると、


雅司が話を進める。


「あゆ、なんかクリスマス欲しいものある?」