「あゆ、今日空いてる?」


ここの所、雅司と少し距離を取っていたけど、


今日は終礼が終わったと同時に捕まった。


「・・・うん」


今日は何も予定が無い。


咄嗟に嘘も出るわけなく、了承してしまう。


学校を出て行く雅司に続くと、


いつものカフェに着いた。


どことなく怒っているのか、


雅司の出す空気が重い。


オーダーを終えると、


雅司がこちらに向き直った。


「で?」


「・・・で?」


思わず聞き返してしまった。