テーブルの上に投げ出していた教科書達を鞄にしまう。


・・・帰らなきゃ。


頭の中は、今は、それだけ。


鞄を持って立ち上がると、扉が開いた。


「あゆ、ごめん・・・って・・・


帰るの?」


一瞬で、すべてを察知したかのようだった。


「うん。


宿題も出来たし、DVDはまた貸してよ」


力無く、笑う。


それが精一杯だった。


「あゆ・・・ごめん!」


雅司が悲しそうな顔をする。


・・・どうして・・・?


どうして雅司がそんな顔するの?


今、悲しいのは、あたしでしょう?