「ほら、ここギターのトシロウがさ」


そう言う、雅司の顔から、目が離せない。


「・・・あゆ?」


ハッとした時は、もう遅かった。


雅司を見詰めていたあたしは、


明らかに、


そういう空気を、出していたから。




「あゆ・・・」


その空気を壊すでもなく、


雅司は空気に乗っかる。


「・・・っ」


今更、壊そうとしても、無理だ。


完全にスイッチを入れてしまった。


入れてしまったのは、


あたし、だ--------。