あたしは、雅司と付き合いたいの？


・・・彼女と、別れさせてでも・・・。


チクリチクリ、心臓が痛む。


麻子の問い掛けには、答える事が出来なかった。




ボンヤリ、麻子に言われた事を繰り返し繰り返し、


頭の中で考えてるうちに、放課後が近付く。


午後の授業は、ずっと、ボンヤリだ。


ブルルッブルルッ・・・


授業中は制服のポケットに忍ばせている、


ケータイが震えた。


先生の目を盗んでケータイを取りだす。


メールの差出人は、雅司。


ふふっと口の端は上がるけれど、


もう授業中のやり取りもドキドキしない位には、


こんな状況に慣れつつもある。