「最近、幸せそうだね」


麻子の何気ない一言にドキッとする。


「そっそうかな」


明らかに裏返る声が、我ながら白々しい。


麻子の言うとおり、ウカレているのが顔に出ているのか。


確かに、


先日のデートもだけど、


その後、雅司からのメールも増えたし、


前以上に仲良くなってる気がする。


雅司がどういうつもりなのかは、相変わらず解らないけれど。


「なんか前より仲良くなってる気がする」


あたしの心を見透かしたように麻子が言う。


「・・・へへへ」


ドギマギしながら、


あたしは曖昧に笑うしか出来ない。


「・・・あゆが良いなら良いけどさ」


不意に麻子のトーンが変わる。