「良いじゃん別に!カナヅチでも!」


そうなんだ。


あたしは浮輪ナシでは全く泳げないカナヅチである。


笑いながらも浮輪を受け取った雅司が膨らませてくれた。


「よし!今度こそ出発ー!」


パシャッ


足元を掬う波が冷たい。


「気持ち良いー」


ざぶんっ


少し進むともう足がつかないくらいの深さになる。


にも関わらず、


3人ともスイスイと行ってしまう。


一人海上でパシャパシャやってるあたしは当然遅れる。


「しょうがない奴」