私は山本結衣。

今日で高校一年生になる最も冷めてる女子高生だ。


「結衣~~!!」

「あ...愛弓。」

「一緒に学校行こうよー♪」

この子は私の親友の田中愛弓だ。


こんな冷めてる私と仲良くなれて、自分でも嬉しいし、ビックリしてる。

「そーいえば愛弓、彼氏は?」

「先に行かせといた☆結衣と行きたいもーん♪」


愛弓はいい恋愛をしている。

私が見た中で、恋愛で泣いてる人を沢山見てきた。

私にとって恋愛は、そこまでする必要は無いと思う。


そんなことを思っていたのは今だけ。



このあと、結衣の人生を半分持っていっちゃうような出来事はこの時、結衣にはわかってはいなかった。