《じゃあな》


アイツが短く言うと、

プー… プー…

と機械音が悲しそうに響いていた。



……言いたいことだけ言って切りやがって。

まだ、
俺の足りない脳じゃ考えられないことだらけなのにさ……。


でも、アイツが言ってくれたのの中でひとつだけ。

正解が分かるんだ。


俺の今の気持ちを、百花に伝えなきゃいけない。


好きだって。

大好きだって。


親友のアイツ相手でも、戦ってやろうじゃん。

百花への気持ちだけなら、誰にも負けないことを忘れていたんだ。