片腕の彼に恋しちゃいました。

「きれ〜!」



〈すっげー!〉



私達は、ライトアップに



見とれていた。



〈さて!
俺達ちょっと寄るとこあるから
先二人で帰っててよ!〉



マキは優太と公矢の肩に



腕をまわして言った。



『おぉ。』



「………。」



無反応の私にマキは



〈じゃあね!〉と言って



三人は去って行った。



『行くか。』



「うん。」



今しかない。今しか…。



マキがせっかくくれた



チャンスなのに…。



ちょっと自分に自信を持たせて



峻稀と二人で歩きはじめた。