『てめぇ殴ったな。
おもしれぇ。やってやるよ。』



峻稀の声のトーンが変わった。



〈峻稀!もういいじゃん!
行こう!杏李ちゃんの所!〉



『あぁ?
たまに一発殴らせろよ。』


峻稀はもう止められない状況だった。



〈まぁまぁ。
そんなにカリカリしないでよ!
優太、公矢。〉



〈〈はーい!〉〉



『ちょ…おい!離せよ!おい!』



優太と公矢は峻稀を引っ張って



その場を離れて行った。



〈なんのつもりだ?〉



三年の男はマキを睨みつけた。



〈ちょっとあっちで話そっか!〉



マキが男の腕を掴んだ。