〈あ、杏李ちゃ〜ん!〉



駆け付けた私に気づいたマキが



私の方に来た。



「マキ!止めなくていいの!?」



〈何を?〉



「あれ!」



「あれ?…あぁ〜。
大丈夫大丈夫!
峻稀は手出さないから!
多分ね!」



「多分って…。」



私はマキと優太と公矢と



三人で峻稀と三年を見ていた。



〈峻稀さん、大丈夫かな?〉



〈あんなザコ相手に
殴るわけないじゃん!〉



〈だよね!〉



優太は心配そうに



マキにそう言った。