片腕の彼に恋しちゃいました。

今日は学校が休み。



マキ、目覚ましてくれるかな?



頭の中には、峻稀のことも



マキのことも



グルグルグルグル回ってる。



でも、今はマキだ。



マキが元気になるまでは



マキの側にいなきゃ。





病室に入って、



花瓶の水を取り替えて来た。



「マキ。今日も
すっごくいい天気だね。
マキが目覚ましたら、
お散歩行こうね。」



そう話しかけた時、



マキの手がピクッと動いた。



「マキ…?聞こえてるの?」



マキの目は、ゆっくり開いた。