片腕の彼に恋しちゃいました。

私達は、病室の中の椅子に座った。



「さっきの話…。」



〈あぁ。峻稀さん、
杏李ちゃんと別れたこと
相当ショックだったんだと思う。
俺も、峻稀さんと会ってないから
本当のことは分かんないんだけど
……覚せい剤、やってるらしい。〉



「…覚…せい…剤?」



〈でも、あくまで噂だから。
あまり本気にしないほうが…。〉



「噂だけど、そういう話しが
流れてるんだよね?」



〈あぁ。夜中、街に出て
暴れてる時もあるって。〉



「…ありがと。教えてくれて。」



…峻稀が…覚せい剤ー…。



私のせいだ…。



全部…全部私の……。