片腕の彼に恋しちゃいました。

あれから何時間経っただろう。



外は真っ暗だった。



手術室のランプが消え、



先生が出て来た。



「先生!」



〈手術は上手くいったよ。
あとは、槙斗くん次第だね。
後遺症のことは、
目が覚めてからじゃないと。〉



「〈〈ありがとうございました!〉〉」





それから、まだ人口呼吸機をつけられたマキが



担架に乗せられたまま



出て来た。



「マキ!」



〈大丈夫ですよ。
このまま病室に運びます。〉



「お願いします…。」



私達も病室へ向かった。