遠くで、私を呼ぶ声がする

薄い意識の中で
少し、かすれた声が私に落とされる。


「ルナ様朝食のご準備が出来ております。」


「わかりました、すぐ行くと伝えてください。」


「かしこまりました。」

召使のサリーは、もうすぐここを去る
年齢が高すぎて体力がついて行かないらしい。


そして私は、この国の第一子王女

ルナ・マルベリー




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ベッドから起きて
身支度をする。
そして、両親の待つ部屋に足を運んだ


「ルナ、おはよう」

ドアを開けると
食事をしているお父様


「おはようございますお父様。」


私は笑って言う。

「今日は、お前の16の誕生日だ。
分かっているね?」

お父様の声が私の頭に響く

「・・・・はい。」

わたしは、笑顔を浮かべた。


「すこし、片付いたらお前に話しがある。
今日こそは、隣国のご子息にお近づきになりなさい。」


「分かっております。」


準備をしてまいります
そういい残しその場を去った。