詰まっていない頭で考えても
答えなんか出てこなくて
意味が分からなかった。
その時、
「仕方ないねえ、」
銀髪の女はブツブツと言いながら
歩み寄ってきた。
途端に怖くなり
足は動かず、声は出ない。
やばい、と瞬間目を閉じた。
「リジェン、いい加減にしろ」
目を開ければ、前には彼が
「ルナ様を傷つけるなら、お前だとしても
容赦はせん。」
また、ルナ
私は、危うい立場なのにも関わらず
大声で、叫んだ。
「いい加減にしてよ!
人をからかうのにも限度があるの!
ルナだかリジェンだか知らないけど
こいつは、サンってひとじゃないの!」
一気に叫びすぎたせいか
息が切れて酸素が足りない。
ゆっくり息を吸いたいのに
何故か出来なかった。
また、その顔。
私が、させてしまった。
頭でそう呟く。
そこで、意識は途切れた
