お伽話




ドアを開ければそこには
窓の淵に座るルナ
そして、サンに気づき目線をサンに注ぐ。

「もう、終わったのね?
城は広いから迷子にならないようにしてくださいね?」


ふふっと笑うルナに


「・・・・悲しくないのか?」


サンは問う。

「・・・悲しい顔なんてする暇は無い。
私は、この国の王女だから。」


「・・・・・無理、してる。」


「・・・・・っ、」


ルナの母は昔に他界したと聞いており、
身内は国王である父親だけ

だが、その国王も今はいない。

そんなことがあっても
ルナは泣き言一つ言わなかったのは


「無理・・・しなきゃ国民が不安がるでしょう?
わたしは、泣いたりしてはいけないの
少し、迷ってしまえばみんなが迷うことになる
私は、もうこの国を背負っているの。」


「言えばいい。俺が聞くから。」

強い、言葉だった。
今まで、無表情だったサンが
初めて力強い表情に変わり
そういった。

「頑張れなくなったら、泣けばいい
迷ったら頼ればいい。
答えが見つからなかったら・・・


一緒に探せばいい。」


涙腺はもう限界だった。

王女といっても
やっぱり女の子で
一人の人間。

一筋涙が流れれば
それは

留まることを知らない