お伽話



それから、数分もしないうちに
赤紙の少年が扉を開けた

その後ろには先ほどとは違う
武装したアベルの姿。

ルナと話していた様子とは
まったく違う雰囲気を醸し出している。


「ルナ様、連れてまいりました。」


「そう、では下がりなさい。」


「っ・・・・!!!」


約束が違うといいたそうな顔をしたアベル
無理もない。

「・・・何かあればすぐに呼びます。」


納得が出来ない不服そうな
表情を浮かべるアベル。

だが、ドアを開けその場を立った。




その空間には二人





ルナと赤髪の少年。