お伽話




「・・・離せ。」


そこには、赤髪が
偽兵士の腕を掴んでいた。

「・・・サン、もしかしてお前が
あの方の・・・?そうか・・・」


偽兵士は楽しそうに笑い出した。

「これは、楽しくなってきた。
今日はここらへんにしとくか。
あの方の土産も出来たことだし」


そういい残すと
男は一瞬で姿を消した。


「・・・・・・。」


「・・・・・・。」



沈黙が続き、
耐え切れず、ルナは口を開いた。


「・・・なぜ、助けてくれたの?」



「・・・・?」



「今、助けてくれましたよね?」



「俺は・・・・」



その時だった

「ルナ様!!!!!」


名前を呼んだのは兵士の中でも部屋に出入りできる
総隊長アベルルナの唯一の幼馴染

「アベル、どうかしたの?」


「それが・・・国王様が・・・












お亡くなりになりました。」