窓の外からは兵士の声が聞こえる
多分、侵入者であろう兵士たちの慌てっぷり
でも、なぜ私が冷静であるか。
それは、今ここに
目の前に
侵入者がいるということだ。
「もしかして、ルナ・マルベリー?」
男はルナに向かって問いかける。
「・・・・えぇ。」
「そりゃ、面白い。
だったら、お前の目の前でパパを殺した後は
死んだパパの目の前で俺にヤられちまえば
死んでも死に切れねえなあ~」
楽しそうに残酷な言葉を並べる男には
見覚えがあった。
以前この国で悪行を働き
リベルタを永久追放になった男
「早速、お前のお父様の所へ連れて行ってもらおうか?」
そう行ってルナの腕を掴む
「っ、!」
ルナのか細い腕を力任せに掴む
そのときだった。
「おい、」
後ろの窓から声が聞こえた。