そのあと、その男もすぐに、立ち去ってしまい、

結局、何もかも分からずじまいだった。

ただ、ルナの頭には疑問だけ残った。




そして、憂鬱だった舞踏会も終わり
部屋へ戻ろうとしたとき、
声をかけられた。だが、それは国王
つまりは、ルナの父親


「ルナ、あとで私の部屋へ来なさい。
話しがある。」


「分かりました。お父様」


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そして、父である国王のもとへ足を運んだルナ。

コンコンとドアをノックする


「お父様、ルナでございます。」


中から、入りなさいと声が聞こえたので
ルナはドアを開ける。


「疲れているのに悪いな、そこへ掛けなさい。」


はいと小さくつぶやく


「今日の舞踏会はどうだったかい?」

また、いつも聞く質問。

だから、私は同じ答えをする。



「どの男性もみな同じです。」



お話しはそれだけでしょうか?


そう伝えて席を立とうとすると


「待ちなさい、今日はもう1つお前に話さなければならないことがある。
さっき赤髪の男を見たか?」



珍しく、険しい顔つきの父を前に

ルナは上げた腰をもう一度下ろした。

「・・・その方がどうかされたのでしょうか?」


あえて、答えは言わず
質問を返した。