何度も説明してもらってようやく内容を理解。 俺は知らなかったが、定は七海をずっと好きだったらしい。 七海はと言えば、啓太を好きだったようで。 それを知っていた定は、自分の思いを告げた後、七海に「啓太に想いを伝えて来い」と促した。 七海は啓太に告白したが、届かなかった。 という真相であった。 七海はフられて泣いていたようだ。 「で、七海に返事もらったの?」 「まだだけど……、まあ時間かけて振り向かせるよ」 定はにっと笑った。