定と七海は港の方に。 俺と寿々歌は駅の方に。 必死に走り回った。 寿々歌に啓太の行きそうな場所を教えてもらいながら、宮崎の街を走り回った。 でも、啓太はどこにもいなかった。 定達からの連絡も無かった。 さっきから、ずっと辛そうな顔をしている寿々歌は見るに耐えなかった。 「あいつ……どこ行ったんだよ」 俺が呟いたその時。 ポケットに入れていた携帯が震えた。