「何それ? どういうこと?」 寿々歌に詰め寄る七海。 そして、俺のことを一睨みする。 美人だというのに、あまりに迫力のありすぎる睨み方。 男の俺も気圧される。 「わ、私ポップコーン食べたい! 買ってくるね!」 そう言ってその場を離れる寿々歌。 ――明らかに逃げたな。 そうして、俺と七海が残される。 「久しぶり……だな」 「挨拶なんていいから、事情を説明しなさいよ」 これだから、こいつは苦手なんだ……。