舞浜に着く。 電車を降りると、柔らかい小さな手が俺の右手を握った。 なぁ、寿々歌。 お前はそうやって、何度啓太の手を握った? 何度啓太に寄り添った? 俺の知らない時間に、寿々歌はどんな毎日を過ごしてた? 気になって仕方がなかった。 過去の啓太にさえ嫉妬してしまう自分に嫌気がさす。 俺は強く寿々歌の手を握った。 無言のまま二人でモノレールに乗った。