どこか昼食をとれそうな店を探す。
すると、こじんまりとしていて洒落た店を見つけた。
店の扉の前にはボードがかかっていて、「本日のメニュー」と丸っこい字で書かれていた。
値段も手頃だ。
その時、雫が空から俺の腕に落ちた。
ポタッ、ポタッっと音を立てて雨が降り出す。
ちょうどいい。ここにしよう。
俺は店の扉をそっと押した。

カランコロン。
頭の上からベルの乾いた響きが聞こえた。