呼吸を整えて、定と七海の顔を見た。 二人ともゆっくりと頷く。 俺も覚悟を決め、二人に頷き返す。 ゆっくりと口を開いて言った。 「俺、バカだから単刀直入に言う」 漆黒の綺麗な彼女の瞳が、俺の視線を捕らえた。 まるで時間の流れがスローになったようだった。 俺はもう一度大きく息を吸ってから、言った。 「俺と、結婚してくれ!」