「お前らが結婚!?」 荷物が全部部屋に運び込まれたところで、定と七海は改めて俺達のところへやってきた。 家に上げて、詳しく事情を聞けば、突然『結婚』だなんて言い出すものだから、驚くなんてものじゃない。 もともとは定の片想いだったのに……。 定は本当に七海を振り向かせやがった。 「っていうか、二週間後に啓太とマリさんの結婚式だけど、もしかしてお前ら聞いてない?」 「はぁっ!?」 何てことだ。 あいつまでゴールインなんて……。 絶句するしかなかった。 俺の知らない間に、色々進みすぎだ。