「事件は数ヶ月前の出来事でした。


ある生徒が、寮のディナーの最中、突然奇声を上げて走りまわり、食堂を出て行ってしまったのです。


後を追ってみたら、その子の姿は消えていました。


そのようなことが毎月最終金曜日に起こるんです。」


「で、先公はなんて言ってるの?」


ふてぶてしそうにメープルが言った。


「先生方は、すぐに見つかるの一点張りで…。」


「なるほど。


怪しさ満点だが、とりあえず現場検証してみよう。」


「先公共を締め上げて吐かせたらどうだ?」


「そんな方法はフェアじゃない。


だが、真相が分かれば、グルもすぐに吐くさ。」



そして一向は、事件現場の、食堂に向かった。